シリーズ名:福音館創作童話シリーズ
著者名:中川李枝子
出版社:福音館書店
出版年:1962.01
ISBN:4834000109
3?年ぶりに『いやいやえん』を読んでいる。
小さい頃読んだ本というのは、本の中の出来事が架空の話なのか、自分の実際経験したことなのか、どっちがどっちだかわからなくなることが多い(あ、今もか?)。
共働きの親にあまり構ってもらわず育っていた自分は、近所の子供と遊ぶこともうまく出来ず、ひとり引きこもって同じ本を何回も繰り返して読んでいることが多かった。
『いやいやえん』を3?年ぶりに読んだときは、まるでしばらく逢っていない実家の姉に逢ったような気持ちだった。
あまりにも読みすぎて、私の頭の中では『実家』と『いやいやえん』は、同じ場所になっていた。
情けないのは、小さい頃読んだときの感想と、大人になってから読んだときの感想があまり違わないことだ。
『しげるちゃんはアホやなぁ、チコちゃんのまねばっかりして』
『しげるちゃんはアホやなぁ、赤い自動車のおもちゃがきらいで泣いたりして』
幼い頃の反面教師は、あいかわらず今の自分の反面教師のままである。
そういえば、20代の頃、アルバイト先の喫茶店で雇い主のおばあさんに最初の面接で逢ったとき、あ!
『いやいやえん』の園長のおばあさんそっくりなのだ。
顔も髪型もレースのついたドレスも、胸元のブローチも......。
今にして思えば、あの喫茶店の洋館風の外観も、挿絵の『いやいやえん』に似ている。
モデルか?